スイングに比べてスキャルやデイはなぜスキルを求められるのか?

トレードのスタイルは、スキャルやデイ、スイングなどがありますが、スイングはスキャルやデイに比べて、初めのうちは比較的取り組みやすいスタイルと言えます。

逆にスキャルやデイは難易度が高いと言えます。

そこで今回はトレードするスタイルによって求められるスタイルの違いについて簡単に説明してみようと思います。

 

エントリーするタイミングの違い
 
一般的に上位足の方向に対して下位足でタイミングを計るエントリースタイルが勝ちやすいと言われていると思います。
 
しかし必ずしも自分がトレードする時に、各時間足が同じ方向を向いているとは限りません。
 
むしろ、各時間足が同じ方向を向いているケースはそう多くありませんので、ご自身のトレードスタイルがその様なスタイルであれば、トレードできる機会が1週間の内、数回しかないなんて事もあるかと思います。
 
実際に私も初めは4時間足以上のトレードスタイルから始めたのですが、あまりにもトレードできる機会が少なくて、しかもそのチャンスを逃したら「もうエントリーする機会がない」なんて事もよくあったので、どのスタイルでもトレードできる様に取り組みました。
 
例えば、上位足が上昇トレンド中に戻しの時間(下位足が下降トレンド中)に買う場所を探しても、「なかなかその場所に届くまで時間がかかってしまう」、「待てずにエントリーしても損切にあう」なんて状況になってしまうかと思います。
 
それを解決するには相場をフラクタルに見るしかないんですね。
 
ではそれぞれのスタイルを掘り下げてみます。
 
トレードスタイル
 
まずトレードは縦軸と横軸で考える必要があります。
 
どういうことかと言うと、仮に自分が「100円にまでレートが下がってきたら買う」と決めていたとして、100円にまでレートが下がってきたから買うとします。ー(価格)
 
ですが、100円に到達したとしてもレートはなかなか上昇して行かずに100円付近をウロチョロし始めました。そしてしばらく時間が経過した後にやっと上昇しますー(時間)
 
このようにトレードのエントリータイミングを計る際に、縦軸である価格と横軸である時間が必要になり、この2つの軸が上手く嚙み合って最適なエントリーポイントが割り出されていくのです。
 
特にこの横軸である時間がトレードをややこしくさせている原因であって、5分足では下落して100円に到達したけれど、1時間足ではまだ確定していないからまだ下落する可能性があるという具合になる訳ですから、スキャルであれば狭い幅でエントリーと利確を繰り返し行わないとといけない訳です。
 
ですが、スイングであればそこまで細かい値動きを気にする必要はありません。
 
言い換えれば、スキャルやデイは大きい波の一部分を取りに行くトレードになるのでどうしても精密なポイントの絞り込みが必要になりますし、スイングは大きい波を取りに行くトレードになるので波の方向性さえ合っていればいいのです。
 
スキャルやデイは上位足と下位足の方向が違うトレードもしていかなければなりませんので、それに慣れていかないとトータルで資金をプラスにするのは困難になります。
 
なので、どの時間足を基準にしてどの時間足の価格帯までを狙いに行くのかをしっかりと落とし込んだ上でトレードする必要があります。
 
下の2枚のチャートをご覧ください。
4時間足

   

30分足

   

4時間足タウントレンドの戻しを30分足で狙った場面です。

このようにデイやスキャルでは上位足と下位足で方向が逆の場面も狙っていかないといけない訳です。

 

 
一方でスイングトレードが難易度が低いと言えるのは、波の方向性さえ間違わなければいいからです。
 
上位足の節さえ把握しておけば、仮にレートが下位足で確認できる節に到達したとしても超えて行くと判断してトレードするのであまり細かい値動きを気にする必要はありません。
 
ではどういう時に損切りするかというと、方向性が違った時です。
 
日足、週足以上の大きな足がアップトレンドであれば、少々の戻しで損切りする必要はなく、大きな足の方向性が変わった所で損切すればいいのです。
 
極端な話し「自分は買いしかできない」としても大きな足の方向がアップトレンドであれば、できるトレードです。
 
しかし、スキャルやデイはしっかりと時間足を把握した上で、売りも買いもできないといけないわけです。
 
まとめ
 
  • スキャルやデイは基準となる時間足を決め、その時間足のどの価格帯を狙いに行くかしっかりと把握しないといけないので、精密さが求められる。
  • スイングは大きな波を捉えるので方向性さえ間違わなければいい

ということになります。

 

どのトレードスタイルにもそれぞれの難しさがあります。

特にスキャルは難易度が高いので始めのうちは、難易度が高いです。

そしてそのうちスキャルができるようになったとしても今度は大きな波が見えなくなってしまったりと、習得してしまうまでに色々な苦労があると思います。

実際に私もそうでした。

ですが、それぞれどのスタイルでもできるようになれば色々な意味でご自身の大きな武器になる事は間違いないと思います。